秋の那谷寺で植物観察会

開催日:平成30年11月3日(土) 10時30分~15時30分 
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:大人14名 

 

 小松市の那谷寺は昨年開創1300年となった歴史のある古刹です。松尾芭蕉がおくのほそ道で「石山の石より白し秋の風」と詠んだ地で、苔や紅葉の美しい名所として知られています。今回の観察会では観光ではあまり散策しない敷地内の遊歩道を回り、秋の植物を観察しながら、石川県加賀南部の植物相や植生について学びました。

 小松市より依頼された那谷寺境内の植物調査を行った石川県自然史センター髙木政喜理事長が植生の概要について解説しました。境内の山地は常緑広葉樹林で覆われ、スダジイやサカキ、ソヨゴなどの樹種が生育しています。これらは植生地理学でヤブツバキクラス域スダジイ群団植生域の区分される種です。この植生でふつうに見られるヤブコウジやキッコウハグマなどの種が那谷寺でも多く生育していることを確認しました。この地の特色として、モミの林があることの解説がありました。モミの林分は常緑広葉樹林と落葉広葉樹林の分布が接するあたりに多く見られるので、ヤブツバキクラス域からブナクラス域へ移行する推移帯と考えられます。その他、ヒメアオキなど積雪に適応した日本海要素の植物についての説明などを聞きながら、じっくりと遊歩道を散策しました。実施日は天気に恵まれ、気持ちの良い秋の1日を過ごすことができました。石川県の植生の特徴について、しっかり学習する良い機会となりました。

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当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。

石川県立自然史資料館ホームページ: http://www.n-muse-ishikawa.or.jp/